今回は、登記識別情報通知についてお話ししたいと思います。
当事務所ホームページの用語集でも取り上げておりますが、
ここではサンプルをご覧いただきながら、改めてご説明いたします。
上の登記識別情報通知は、サンプルなので白黒ですが、
実際のものは、薄い緑色の用紙に印字されています。
下の中央に印字されている12ケタの英数字は、
濃い緑色のシールで隠されています。
登記識別情報通知は、不動産について権利を持つ方のみに
発行されるものです。
以前は、和紙のような用紙に朱色の登記済印と番号がかかれた
薄い冊子が権利を持つ方に発行されていました。
何人か共同で権利を持ってても全員分で1冊ということでしたが、
この登記識別情報通知は、権利を持つ方それぞれに対して
土地1筆・建物1棟ごとに1枚ずつ発行されます。
例えば、土地1筆建物1棟を2人で所有して登記した場合、
土地建物1枚ずつ×2人分で、合計4枚発行されることになります。
そして、この登記識別情報通知は、下の中央に印字されている
12ケタの英数字(暗号)が一番大事なところです。
なぜこの英数字が重要かというと、この英数字が持っている権利を
証明するものだからです。
権利を失ったり担保にしたりと、重要な登記をするときには、
権利を証明するもの(英数字)が必要なので、もしこの英数字が
他人に知られると、重要な登記を他人によってされてしまう
可能性がでてきてしまいます。
もちろん、この英数字だけで登記できるわけではありませんが、
重要な情報ですから、大事に保管しましょう。
特に、濃い緑色のシールは剥がさないで保管することをオススメします。
一度剥がすと貼り直しができないです。
また、実印や印鑑カードとは、分けて保管した方がよいでしょう。
重要な登記をするときには、実印を押した書類や印鑑証明書を
あわせて提出するからです。
では、その登記識別情報通知をなくしてしまったら、
どうしたらいいのか・・・?
それについては、別の機会にお話しします。
それまで待てない!とお困りの方は、当事務所までご連絡ください。
それでは、また。