遺言書はいつ書くの?
今日は遺言についてお話しします。
【Q】
私が亡くなった後に、子ども達が揉めたりしないように遺言書を残しておきたいのですが、遺言はいつ書けばいいのでしょうか?
【A】
遺言書は、できるだけ心身ともに健康であるときに作成しておきましょう。
「遺言」というと、死期が迫った時に書くというイメージがあるかもしれませんが、心身ともに弱ってから遺言を作成しても、後に無効とされてしまうこともあります。
遺言を書くには、意思能力(自分の行為を判断できるに足りる精神的な能力)が必要です。
将来、認知症になってしまった後に遺言を書いても、それは有効な遺言ではないと判断されたり、無効とされなかったとしても、遺言書の内容をめぐり相続人間で争いが起きる場合もあります。
「父は認知症だったのに、こんな遺言書を書くはずがない」
「○○が書かせたに違いない」
「こんな震えた字は母の字ではない!」等々。
自分が亡くなった後のことについて、じっくりと考える事ができるのは、心身ともに健康であるときです。
将来、気が変わってしまったら・・・と心配をされているかもしれませんが、遺言は何度でも書き直す事ができるんですよ。