成年後見制度 成年後見人
今日は、前回に引き続き、成年後見制度についてお話しします。
成年後見人はどのように本人をサポートするのかを見ていきましょう。(^_^)
成年後見制度には、「法定後見制度」と「任意後見制度」の二つがあります。
今日は、法定後見制度についてお話しします。
成年後見人は、本人の権利や利益を守るために、本人に代わって必要なことを行ったり(代理権)、本人が行うことに関して同意したり(同意権)、本人が不利益な契約をしてしまったときにその契約を取り消すこと(取消権)で、本人を保護やサポートします。
このように、成年後見人は、広範囲な権限を有しています。
後見人は、本人の代わりに契約をしたり財産の管理をしたりして支援を行います。
例えば、不動産の売却等の契約を本人に代わって行ったり、預金を管理します。
但し、本人に重要な影響を及ぼす自宅の売却などの処分をするには、家庭裁判所の許可が必要になります。
また、本人が締結してしまった契約を後から取り消すことで、損害を防いだり、回復したりします。
例えば、悪徳商法で高額な物を買わされたり、契約させられても、成年後見人がそれを取り消すことができるのです。
例外として、食料品や衣料品などの日用品の購入など「日常生活に関する行為」は、本人の自己決定権の尊重のため取り消すことはできません。
次回は、保佐人・補助人は、本人をどのように支援してくのかをお話しします。