限定承認 2014/06/25

司法書士の森下です。

 

今日は、相続についてお話しします。(*^o^*)

 

相続財産は、プラスの財産ばかりではなく、マイナスの財産もあります。

マイナスの財産には、金融機関からの借入金や連帯保証債務等があります。

相続人は、被相続人の一身に専属するものを除いて、

被相続人が相続開始時に有していた一切の権利義務を承継します(民法896条)。

したがって、プラスの財産だけでなく、借金等のマイナスの財産も相続人に

引き継がれることになります。

 

相続開始を知ってから3ヶ月を過ぎると、「単純承認」といって、借金や債務までも

一切を含めた遺産を引き継がなければならなくなります(民法921条)。

相続財産が、プラスの財産よりもマイナスの財産が多いと予想される場合は、

相続人はどのような手を打てるでしょうか?

このような場合に、民法では「限定承認」と「相続放棄」いう手続きがあります。

 

今日は、「限定承認」についてお話しします。

限定承認とは、相続によって得た財産の限度で債務を弁済する方法です(民法922条)。

例えば、相続財産の総額が1億円で、借金が1億5000万円の場合、

限定承認をすれば、5000万円分については責任を負わなくてもよいこととなります。

この限定承認をするためには、相続開始があったことを知ったときから

3ヶ月以内に、被相続人の住んでいた地域を管轄する家庭裁判所に

申立てをしなければなりません。

そして、限定承認は、相続人全員の意思が一致していなければなりません。

相続人のうち一人でも限定承認に反対した場合、他の相続人も限定承認ができなくなります。

 

つまり、ハードルが2つあるんです。

①3ヶ月以内という時間的制限と、

②相続人全員の意思が一致する事です。

 

また、限定承認の申立てが家庭裁判所で受理されると、

撤回することはできなくなります。

 

次回は、「相続放棄」についてお話しします。